コロナとウェブ制作についてのウェビナーレポ

こんにちは、びび(@vivilog_) です!

さて今回は、4月22日の夜に『コロナショックはウェブ制作をどう変えるか?』というテーマで行われたウェビナーに参加しましたので、そのレポートと感想を残していこうと思います。

きっかけはベイジの枌谷さんのツイート。

枌谷さんは以前からフォローしていて、いつも論理的かつ冷静に市場や社会情勢などを分析したweb業界に関するツイートが多くて、隠れファンです。

元ルームメイト兼ベイジ社員の某君からの招待もあり、いつももくもく会を実施しているライングループのみんなで通話を繋げながら一緒に聞くことにしました。

以下は順にレポっぽくまとめつつ私個人の意見なども入ります。

途中抜けていたり若干表現が異なる部分もあると思いますが、どうぞご容赦ください。

登壇者の方々

今回の意見交換会に参加されるパネリストの方々はこちらです。(順不同)

  • 志水 哲也さん
    (株)タービン・インタラクティブ 代表取締役社長
  • 中川 直樹さん
    (株)アンティー・ファクトリー 代表取締役
  • 枌谷 力さん
    (株)ベイジ 代表取締役
  • 山口 裕介さん
    (株)リクト 代表取締役

私は恥ずかしながらベイジの枌谷さんしか存じ上げなかったのですが、紹介を聞いていると錚々たるメンバー。

志水さんはウェブ解析士も持っていらっしゃるんですね。

実はこのウェブ解析士、以前セブ島でもセミナーがあり参加したのですが、それから気になっている資格でもあります。

あとはみなさんの紹介スライドが個性が出ててすごく面白かったです😆

そしてそのあとは参加者の属性アンケート。

Zoomにこんな機能があるのですね。びっくり。

参加者は500人超とのこと、さすがすぎる・・・・

結果はこちら!

6割超がWeb制作会社に関係する方です。

ちなみに私はこの時一緒に聞いてる友人たちに『え、私どれだろう!!!』と言いながらめちゃくちゃ迷って結局その他にいれました。

よく考えたら弊社はweb制作もやっているのに・・・・(弊社はメインがアプリ開発です)

コロナへの仕事の影響は?

参加者の属性がわかったところで、『コロナの影響で仕事の問い合わせなどどう影響したか?という、アンケートを実施しました。

そして結果がこちら。

なんと6割が減っているとの回答。

変化を感じないも結構いますが、やっぱりコロナの影響は少なからずこの業界にも迫っているんですね。

後々の話に繋がりますが、web制作会社といっても会社ごとに付き合いのある業種が違うから、一口にweb制作会社は仕事が減っている/増えているとは言えなさそうです。

例えば旅行業の企業と付き合いが多くあった制作会社はめちゃくちゃコロナの煽りを受けてそうですよね。

そして登壇者それぞれの状況を伺うと、みなさんそこまで大きな影響は受けていなさそうでした。

ただ、映像コンテンツなどのプロモーション活動ができなくてリスケになって納期に影響が出たり、オフラインじゃないとできないようなサービスを使用しているせいで仕事に遅れや滞りが出ているとお話しされていました。

その中で興味深かったのが、枌谷さんの『低予算・短納期でお願いしたいという顧客が増えている』という話。

以前この事に関してツイートもされていました。(めっちゃファンなのでストーカーレベルにツイート見てます)

つまり、コロナでオフラインで物やサービスを提供できなくなった今、オンラインしか方法がないわけですが、そのための入り口となるサイトがきちんと対策できていないことに対して不安と焦りが出た結果、問い合わせは増えたけど『低予算・短納期』の問い合わせの比率が高くなったというわけです。

ベイジさんでは、1,000万円超えの案件が少し減って、逆に100〜300万円の低予算でかつ早く納品してほしいという問い合わせが増えたそうです。

そして、ベイジさんではその価格とスピードでの仕事が対応できないとも仰っていましたね。

この傾向を受けて、他の方から『比較的柔軟に対応できる小さな会社はすぐにコロナ対策に乗り出そうとして問い合わせしてくれるが、逆に大企業はコンプラなどの問題があってすぐに動けないのも原因かも』との意見もありました。

いずれにせよ、今まで後回しにしてきたことを急務にしなきゃいけなくなってしまった、言い換えればみんなお尻に火がついた状態で焦っている会社も多いということですね。

リモートワークへの対応

話は変わり、リモートワークへのアンケートへ。

今リモートなのか、だとしたらどのくらいの割合でリモートなのかが問われました。

結果はこちら。

なんと8割越えでほぼリモートワーク!驚異の結果💫

私も完全フルリモートです。

セブ島では早くからコロナへの対策案が出始め、『社員を強制的に出社させてはいけない』なんて命令が政府から出たので、企業も急速に切り替えるしかありませんでした。

弊社は3/12からフルリモートなのでもう1ヶ月半ほど経とうとしています。はやい・・・・

そしてアンケート後は、各社のリモートワークの取り組みについてお話しされました。

リモートワークへの体制を整える前に、切り替えざるを得なかったと仰っていましたが、ポジティブな印象もあったとのこと。

実際にテレワークをやってみると意外とやれることが分かったり、ある意味新鮮でもあるので、もちろん個人差はありますが経営者的には良い印象を抱いたそうです。

社内外問わずほぼ全員が同じ状況というのがそのポジティブな印象に繋がっているのかもね、という指摘も。

たしかに、自社だけリモートだったりすると、少し不自由さを感じてしまったり申し訳なさを感じてしまいそうですが、みんな同じようにそうだったら受け入れるしかないですもんね。

このあたりの考え方はいかにも”右に倣え”という日本ぽいなと思いました。

多分フィリピンだと、『うちはそうなんだもん、仕方ないよ』って感じで、何も後ろめたく思わないし、相手もそれを何も言わず受け入れると思います。

マインドの違いですね😊

そして話はリモートワークのメリットやデメリットの話へ。

メリットとしては主に、コミュニケーションの数が増えたことが多く挙げられました。

また山口さんが『物理的な距離はあるけれども、個人の表情を見ることが増えたり、コミュニケーションが増えたのがよかった』とも言ってましたね。

これはたしかに、今は特に全員が同じ状況なので、共にこの状況を乗り越えようという意識が仕事にも反映しているような気がします。

1人1人が自発的に問題解決に動いているのがいい傾向ですよね。

そして話は評価基準の話に。

時代に合った評価の仕方をしてあげないと、という中川さんの発言に対して枌谷さんは『オンライン環境に合った評価基準の見直しが必要かもしれない。今までは目に見えなかった細かな気遣いができる人が、オンライン化によって可視化されるようになってくるので、今まで輝けなかった人が輝けるかも』と仰っていました。

それに対し中川さんの『わかるけど、あくまでも実力主義の世界なのでサラリー(給与)の差は出そう』という意見も。

中川さんはこの会通して終始経営者目線で話されていて、そういった見方もあるのだなと感心しまくりでした。

いずれにせよ、今までの会社というあり方に対しての固定観念自体が大きく変化しそうですよね。

そして、リモートワークによって懸念される問題について。

一人暮らしの社員は全てがオンラインで、全く人と会わない生活をしているのでメンタルに影響が出てきたり、逆に家族持ちの家庭では子どものや家族の声や雑音を気にして、ベランダや車の中から会議に参加している社員もいる、というとても対照的な話に。

たしかに気を遣う必要はありそうですが、前述したようにみんな同じような状況に立たされています。

なので、雑音等に対してお互いに過剰にセンシティブになる必要はなく、『家だもん、仕方ないよね』って感じで、お互いの状況を理解してあげつつ、最低限気を遣える関係が理想ですよね。

ここでフィリピンの私の会社の話になるのですが、弊社は1日に3回(朝・昼前・終業前)チームごとで軽いミーティングが設けられています。

10分前後のミーティングですが、なるべくビデオオンにして『昨日はよく眠れた?』『ランチ何食べるの?』『みんなのうるさい笑い声がオフィスで聞けなくて寂しい』なんて雑談しながらもその日の進捗や、お互いの様子に変化がないか・何か問題にぶつかっていないかなどを報告し合います。

また、フィリピンでは1つの家に結構な数の家族と同居が当たり前なので、ミーティング中はまあ後ろが賑やかですw

そしてニワトリを食用や卵用に飼っている家庭も多いので、後ろで突然ニワトリがめっちゃ鳴きます。

いきなり結構な音量でコケコッコー!なんて言うから、初めはびっくりしましたが、これも慣れですねw

またある女性社員が報告中に、後ろで子どもらしき声が聞こえたら、『ヘイ!俺たちその子にもちゃんとおはようって挨拶しなきゃじゃん!おはよう!』なんて言いながら空気を和ませたり。

もちろんその女性は自分が話している時以外はミュートにして気を遣ってくれていますよ😊

とまあこんな感じで、外に出れないものは仕方ないんだから、こちらも柔軟に適応して相手の状況を理解してあげる姿勢が大事だと思いますね。

そして、人と会うことが少なくなってメンタルに影響が出ないかと言う懸念は、各社ともオンラインでランチミーティングをしたり、今流行りのzoom飲みなどをして対策をしているそうです。

また、希望者は産業医とオンラインカウンセリングを実施しているところもあるそうです。

ポイントは、いずれも電話じゃなくてビデオ通話でお互いの表情見ながら話すことですね!

ビジネスとして市場はどうなっていくのか?

みなさんが一番気になってくる部分であろう、市場がこれからどう動いていくのか。

今私たちは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメージョン)というステージに立たされており、それに適応しつつありますが、今後はFull Online(フルオンライン)という、その先を行かなければいけないとお話がありました。

上記のスライドのように、今までの仕事の流れとしてオフラインとオンラインでそれぞれ役割を分けて行なっていたものを、今後は全てオンラインへ移行する必要があるということです。

具体的には、オフラインで行なっていたイベント・郵便・電話・口コミ・交流などをオンラインツールで代替や置き換えができないか、ということですね。

また、フルオンラインへの変移の必要性について、『フルオンラインへの準備期間は十分にあったけど、みんなが本腰あげて取り組めなかっただけ』という意見も。

たしかにその通りですね。
みんな頭の中でやろうやろう、やらなきゃとは思ってても今まではついつい後回しになってしまっていた。

なので、今後は各企業がどれだけ柔軟にフルオンラインへ対応できるかがかなり鍵になってきそうです。

会社として今後仕事をどう取っていくか?

話は今回の核となる話題へ。

各社がどんな事に取り組んでいくかをお話しして下さりました。

山口さんは、今後はweb制作会社の仕事の範囲が増えそうだとの意見。

例えば取引先のIT化への支援やキャッシュポイントの提案など、こちらから率先してオフラインからオンラインへの提案をアプローチしていかなければいけないのと、パラレルワーク的な働き方を会社としてどう対応していくかが重要だとお話しされました。

枌谷さんは、やるべきことはたくさんあると前置きした上で、マーケティング面で何をすべきかが重要になってくると思いますとのこと。

これは、今までは営業の方や人付き合いの中での口コミなど、それこそオフラインで行われていたマーケティングが、完全オンライン化してきます。

その動きの中で、会社の規模は関係なくどの会社も自社のブランド化に注力することを避けられなくなってきたということです。

下記のスライドは、顧客がその会社へ仕事を発注する際の決め手となる要因を表したものです。

必須の条件が価格・納期・物理的な制約。

そして機能面が独自性や実績、知見など。

例えば必須要件と機能要件にほとんど差がない2社を比較検討する際、最終的に判断の鍵になるのは情緒要件になります。

この情緒条件が、今までは営業職の社員さんの人柄であったり、電話対応の仕方であったりと、個人レベルで判断されることが多かったのですが、オフラインな接触ができなくなってきた今、今後は会社のブランド力が勝負なのではないか、というお話しです。

上記のスライドは、そのブランド力を確率させるためのフローです。

枌谷さんの言葉を借りると、『社内バズ』を起こせばこっちのものだそうですw

図だけだとわかりづらいかもなので、例を出します。

例えば、ベイジでは社員の方がブログを書いており、それを自社サイトで公開していますよね。

その記事ではとても有益で為になる情報が記載されていました。

私もとてもお世話になったwebデザインドリルの記事

関連記事UIを勉強するために実践したことと便利なサイト10選!

この記事を公開しました!と枌谷さんがツイートしたとします。

フォロワーが多く、優良すぎる記事なので、どんどん拡散されていきます。

その記事を見た私が自社の社員に『これめっちゃいいよ!』って言ってSlackなどで広めて社内でもめっちゃいい記事だね!と話題になります。

これがいわゆる社内バズですね!

そうして色々拡散されていき、『目に入る回数』を増やしたり、『なんか見たことある会社だ』と意識させられればこちらのものです。

DM等で営業をしたとしても、『この記事書いていた会社だ!』となり、意思決定へのハードルがぐっと下がりますよね。

枌谷さんは、この流れをどの会社も重視していく必要がありそうと仰っていました。

これは、会社だけでなく個人にも置き換えて考えることができますね。

この話を聞いた私たちは、『もっとコンテンツ作り意識しよう』と、みんなで意気込みましたw

WEB制作会社の未来は明るい。

ウェビナーの締めくくりでは、みなさん口を揃えて『この業界の未来は明るい』と仰っていたのがすごく印象的で、また心強い言葉でした。

私はこの業界に飛び込んでまだ1年も経ってなくて、しかも未経験から転職してすぐの会社がなんと海外企業で、日本のweb制作業界がどんな風に動いているのかも全くわかりません。

ただ、今後は日本だから、海外だから、地方だから、なんていう物理的距離で何かが変わることは決してないと思っていて、どう社会の変化に適応して、会社単位や組織・個人単位で柔軟に対応できるかが重要になってくると思います。

現に今回のウェビナー、普通ならこのようなイベントは今までだとオフラインでやっていたはず。

それがオンラインへと変化してきて、こうして海外在住でも日本の業界の”今”を肌で感じることができる機会が増えたのは、これ以上ない喜びなのです。

なので、決して今の状況が悪いことばかりではありません。

登壇者の言葉を借りると、web業界の人間こそこのような危機に一番慣れているはずなので、自信を持って自らのスキルセットとともにこの時代を生き残りましょう!!

最後に、素敵なウェビナーを開いてくださってありがとうございました!

個人的には、今の会社でデザイナーとしての経験を積んだ後は、日本に帰って海外のweb制作会社での知識や経験・ノウハウなどをうまく活用しながらマルチに活躍できるwebデザイナーになりたいと思っているので、またどこかで色々お話伺える機会があればいいなあ・・・!

よければツイッター(@vivilog_) もよろしくお願いします!

それでは!